遊牧民 ~ゆーぼくみん~

43歳からサーフィンに挑戦している「サーフィン大好き人間」です。2018年5月よりBLOGを開始した駈出しブロガー!? 将来は電気自動車をゲットして、完全モバイル移動オフィスの確立とサーフィン三昧が夢。就職難を乗り越え大手旅行会社に入社するも会社が倒産。現在は小さいながらも株式会社の役員として活動。サーフィン、筋トレ、ダイエット、グルメ、健康、車中泊、節約術、ローカル情報など皆様のお役に立てる情報を配信していきたいと思います。日々新しい自分に変身出来るように「変われる自分づくり」に努めています。

「祥月」について

 みなさん、こんにちは! 遊牧民のSHINです。

 

 昨日は93歳で亡くなった祖母の祥月命日でした。

 

 祥月ってどんな事するの?

 ・家族親戚で仏壇の掃除とお供え

 ・墓参り

 ・お寺さんが自宅へ訪問

 ・仏壇の前で30分程読経(家族親族皆で供養)

 ・その後、家族親族で会食

 ・酒を飲みながら、祖母の昔話をして終わり

 

 ざっとこんな感じです。

 では、折角ですので「祥月」とは何か、人が亡くなった後にどの様な供養が必要か見て行きましょう。※ただ、これはあくまで、仏教哲学に基づいた供養の仕方なので、その点はご容赦願います。

 

 祥月とは

 祥月とは故人が亡くなって一周忌以降の、亡くなった月の事を指します。

例えば、5月20日に亡くなった方の祥月は5月と言う事になります。

「祥」と言う漢字には「めでたい」という意味があり、儒教の「亡親祭り」の際に用いる漢字だそうです。
 中国の儒教では先祖が亡くなって十三月目のお祭りを「小祥忌」十五月目のお祭りを「大祥忌」とよび、亡くなった月を「祥月」とよぶようになったと言われています。

 つまり、中国の儒教の流れを受けた「忌明けのめでたい月」に故人を弔う「お祭り事」が祥月という訳です。

 

 祥月命日の法要は、一周忌の後に、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と続き、五十回忌をもって「弔い上げ」とされ、それ以降は法事を行わず年忌法要は終了となるそうです。中には三十三回忌をもって弔い上げとする家庭もあるようです。

  

 祥月の法要は毎年、祥月命日の法要は毎年の祥月の法要に重ねて上記のスケジュールで行うようです。

 

 一周忌までの法要

 ・初七日(しょなのか)

 亡くなられた日を含め7日目に行われますが、お葬式の参列者の都合などに配慮して葬儀の当日にお骨上げの後、遺骨が帰って来た時に行う事が多くなってきています。自宅の祭壇に遺骨、遺影、位牌、花、供物などを飾り、僧侶に読経して頂き、近親者のみで供養を行います。これを繰り上げ法要といい、今では主流になっています。

 

 ・二七日(ふたなのか)

 ・三七日(みなのか)

 ・四七日(よなのか)

 

 亡くなられた日を含めそれぞれ14日目、21日目、28日目に行われる供養です。僧侶に読経してもらい、家族だけで行うのが一般的でしたが、最近では、経済的背景もあり、僧侶を招かずに家族だけて行う事が多くなりました。

 

 ・五七日(いつなのか)

 亡くなられた日を含め35日目に行なわれます。僧侶や親族を招いて自宅で行う事が多いようです。最近では四十九日の法要を繰り上げて、五七日で盛大に法要を行い、この五七日をもって忌明けとする事もあるようです。

 

 ・六七日(むなのか)

 亡くなられた日を含めそれぞれ42日目に行われる供養です。僧侶に読経してもらい、家族だけで行うのが一般的でしたが、最近では、経済的背景もあり、僧侶を招かずに家族だけて行う事多くなりました。

 

 ・七七日(なのなのか)/ 四十九日・満中陰(まんちゅういん)

 亡くなられた日を含めて49日目に行われます。七七日の法要は僧侶、親族又お世話になった方々を招き盛大に行います。一般的に遺骨の埋葬やお墓への納骨もこの日に行います。この日をもって忌明けとなりますので、供養や納骨が終わった後に盛大に宴を催します。

 

 なんでこんな事するの?

  仏教において考え方はさまざまなんですが、亡くなられた方はこの世から浄土(成仏する)まで、49日間かけて徒歩での旅をすると考えられています。この間を「中陰」といって、生きてもいなく、浄土の住民でもない中間の期間とされています。例えば、真言宗では7日毎に各ご本尊より判決を受けます。(だから7日おきに読経する)浄土宗、浄土真宗では故人並びにご遺族が死と生を考える謹慎期間とされます。つまりそれは故人もご遺族も「お経」にしっかり向き合い、故人が無事成仏されるよう導く「供養の期間」とされているからなのです。 

 

 七日/四十九日の後

 ・百か日(ひゃっかにち)

 亡くなられた日を含めそれぞれ100日目に行われる供養です。僧侶に読経してもらい、家族だけで行うのが一般的でしたが、最近では、経済的背景もあり、僧侶を招かずに家族だけて行う事多くなりました。

 

 ・一周忌(いっしゅうき)

 亡くなられた年の翌年の祥月命日(亡くなられた日)に行います。

僧侶に読経して頂き、家族、親族、お世話になった方々を招いて供養して頂きます。本来は命日に行うのがベストですが、僧侶や参加者の方々の都合もあるかと思いますので、その月の都合の良い日で構いません。日曜日とか。

 ひとつ注意点があって、一周忌だけは、亡くなった年の翌年に法要を行いますが、三回忌以降は「数え」で行いますので、例えば三回忌は二年後七回忌は六年後というように数字に1を引いた年が年忌法要になりますので、注意が必要です。

 

  まとめ

 みなさん、最後まで読んで下さってありがとうございます。いかがでしたか?僕はこの制度を大変気に入っています。なぜなら、

 

1、亡くなった祖母の事を定期的に思い出す事が出来る

2、家族やあまり会えない親戚に、これらの行事によって定期的に会う事ができる

3、家族や親戚と、祖母との思い出を肴に酒が飲める

 

 人間は「二度死ぬ」と言われています。

 

一度目・・・物理的に機能しなくなる(物理的な死)

二度目・・・故人と関係の合った方々の記憶から亡くなる

 

 という事です。今回紹介した一連の仏教の供養制度は、そういった故人をいつまでも忘れずに敬う事を制度化していて、かつ最近では希薄になりつつある、家族や親族の関係を繋いでおいてくれる素晴らしい制度だと思っています。

 

 みんさんも是非、ご家族やご親族、ご友人を大切になさって頂き、お亡くなりになられた方の事を少し思い出してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

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